人間椅子が名古屋に帰ってきました!
実は、「竜の介バンド」を観たときに共演してくださってた中野重夫さん。
このときのライヴが素晴らしく、堀君パパに中野さんの名古屋の日程を教えてもらったのでした。
すっかり行く気でいたのですが、なんと!
人間椅子の日程とまるかぶり。
しかも、会場が上と下って……どんだけ〜っ!

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中野さんは次の機会を待つとして(ゴメンナサイ)、今回は人間椅子のサマーツアー(とバンドは呼んでないですが。微笑)に参戦。
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会場ではフロントに「人間椅子」ロゴ、バックがツアー日程のTシャツと、メタリカの昔のロゴをパロディにした「METABOLICANGEL」のTシャツが。
ライヴ中のMCによると、メタボTは売り切れたそうで。
オープニングSEにのって、定刻にメンバー登場。
素晴らしく「椅子的」なベースのイントロから
「夜が哭く」。
この曲のベースは素晴らしい、と和嶋。
「歪み過ぎないように、とか気を使ってレコーディングした」そう。
お互いなんか褒め殺し状態で、苦笑するフロントのお二人(笑)。
褒めあう一方、「あのレゲエみたいなパートはなんとかならないの? お客さんも乗りにくそうだし…。」とダメだし?する鈴木。
「ザ・ポリスにはなれませんでしたかねぇー。」と和嶋。
実際、あのパートで鈴木がトチッてたような…。
いまだに、あのパートで「2曲目になった」と思ってしまう私…(^-^ゞ
「青年は荒野を目指す」の紹介では、「アルバムの3、4曲目に入ってる曲」と紹介。
なんと曖昧な(苦笑)。
「幽霊列車」、最高です。
大好きです。
グルーヴ感と、どこか寂しげな情緒あるサビのメロディ。
名曲ですな。
「猿の船団」は。ノブが「ギターを使って頑張って作曲しました」と。
イントロカッコイイです。アルバムよりちょっと速くプレイされてる気がするし。
真剣な顔で、
「んっぱー、んぱんぱ」
とコーラスする鈴木・和嶋がなんかミョーにコミカルに見えたのは私だけ?
「人間失格」、これまた名曲。
摩訶不思議なギターソロは、ステージ見てると和嶋が「ギターの魔術師」に見えてくる(?)。
ソロから大盛り上がりで曲が終わると、急に大人しいMC(笑)。
和嶋はロビン・トロワー(って言ったよな…)の“DAYDREAM”という曲を参考にしたそうで、「そのままじゃないの?」と突っ込む鈴木。
「地味な曲ですが」と和嶋自ら紹介して
「白日夢」。
「どっとはらい」とは方言で、「めでたしめでたし」とか「おしまい」の意味なんだそう。
なるほど、アルバムのエンディングを飾るわけですね。
懐かしめの
「死神の饗宴」「暗い日曜日」のあとは、手紙朗読用の譜面台が出てきて
「世界に花束を」。
「人間椅子はメッセージを送るバンドではない」とチラシにコメントしている和嶋ですが、この曲は人間椅子流の反戦歌ですね。
日本人には忘れちゃいけない、語り継がねばならない事実があります。
「真夏の夜の夢」というアルバムタイトル、8月というリリースタイミングは、この曲のためかもしれないな、と思います。
レコーディング中は、「手紙の朗読」という作業はとても楽しかった、と和嶋。
数テイクとるなか、「おかあさーん!」と涙腺がやばくなったときもあり、それが採用されたそう。
なんでも鈴木によると、「だんだん訛ってくる」らしく(笑)。
OKテイクも、標準語のアクセントではないのではないか?と言ってましたね。
イントロの3人コーラスも頑張ってキメてます。
うまいね、3人とも。(まー、3人ともおっさんの声なんですが。笑)
続く
「りんごの泪」。
「訛っちゃいけない」曲のあとに、「訛らなきゃいけない」曲を持ってきたのはワザとなんか、偶然なんか(笑)。
「膿物語」は、「アニメソングみたいな曲を作りたい」と鈴木が作曲。
できたはいいが、どんな歌詞にしよう?と思ってたら、ノブが
「研ちゃん、気持ち悪い歌作ってよー。」
(↑ここは、鈴木によるノブのモノマネ)と言われ、「膿」の話にしたそう。
「オレ、そんな喋り方するぅ〜〜?」と苦笑するノブだが、会場の笑いはとれました。
たしかにあのモノマネは、鬼太郎の目玉オヤジに近いもんがあったなあ。。
「人間椅子のアルバム14枚で150曲くらいあるなか、この曲のギターソロは1番じゃないか?」
と鈴木。それくらい気に入っているそう。
あと、こういうギターソロのメロディとかで「なんか、泣けてくる」んだとか(笑)。
照れ笑いの和嶋も、いつもより時間をかけて考えたソロで「我ながらよくできました。」と嬉しそう。
「ロックンロール特急」「人面瘡」「地獄」のノリノリ3連発でライヴ終了。
「人面瘡」も色あせないですね。素晴らしい。
アンコールは
「幸福のねじ」「地獄風景」。
「みなさんに幸せがありますように」と和嶋。
(一回、カミましたが。)
「幸福のねじ」は、学生時代ロック仲間の下宿で買ってきたシングルCDを再生、イントロのギターリフで「おおっ〜〜〜!」と3人が思わず声を上げた思い出の曲です。
三三七拍子は、誕生日の近いノブに捧げられました!
2度目のアンコールは定番
「針の山」。
全力で演奏して、終了!
メタボな鈴木は、四股を踏んで、会場から「よいしょ〜」と掛け声。
なによそれ(笑)。
なんかええ空気です。
ノブがスティックを投げると「めったにスティック投げないのに。貴重〜。」と鈴木。
ちなみに私、ノブが入ったときのライヴでスティックをダイレクトキャッチしました。
我が家でスコット・トラヴィスのスティックと一緒に飾ってあります。
そして、和やかなムードでバンドは去っていきましたとさ。
どっとはらい。
セットリスト〜「真夏の夜の夢」2007/09/16 @ell FITS ALL
夜が哭く
青い衝動
青年は荒野を目指す
幽霊列車
猿の船団
人間失格
白日夢
どっとはらい
死神の饗宴
暗い日曜日
世界に花束を
りんごの泪
膿物語
ロックンロール特急
人面瘡
地獄
〜アンコール〜
幸福のねじ
地獄風景
〜アンコール〜
針の山
セットリストはトラックバック先を参考にさせていただきました。